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 秋田市に夏の訪れを告げる土崎神明社の祭典が20日、始まった。地元では「やま」と呼ばれる24町内の曳山(ひきやま)が相次いで神明社に参拝した。夏空の下、軽快なおはやしと「ジョヤサ、ジョヤサ」という威勢の良い掛け声が響き渡り、港町は祭り一色になった。

 合戦などを再現した武者人形を飾った曳山が木製の車輪をきしませながら練り歩く。国指定重要無形民俗文化財で、3年前に「土崎神明社祭の曳山行事」としてユネスコの無形文化遺産にもなった。世相を風刺した「見返し」も見どころで、今年は令和元年やイージス・アショア問題を取り上げた町内が目立った。

 JR土崎駅前に設けられた無料観覧席で見物した秋田市御所野の長谷川貞子さん(66)は「間近で見る曳山は迫力があり感激です」と話した。21日は午後8時から北端の相染町から曳山が各町内に帰る「戻り曳山(やま)」があり、まつりは最高潮となる。(加賀谷直人)