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(21日、高校野球愛媛大会 松山聖陵7―0西条)

 4点をリードされた四回裏。雨でぬれたマウンド上で、西条のエース真鍋魁(かい)君(3年)が意地を見せた。

 制球が甘くなり、四球や犠打などで1死二、三塁のピンチ。マウンドにチームメートが集まり、伝令からは「強気のインコース。直球で押していけ」。思い切り腕を振り、2者連続三振。ほっとした表情でベンチに戻った。

 冬に走り込み、課題だったスタミナ不足を克服。球数が増えても直球の球威が衰えなくなった。球速は140キロに近づいて自信をつけ、この夏を迎えた。初戦は5回を投げ、2安打に抑える好投をみせた。だが、第1シードの松山聖陵は強かった。

 一回、持ち味の直球が少し高めに浮いたところを、本塁打にされた。五回までに6失点。六回途中でマウンドを降りた。七回裏無死一、三塁で再登板し、再び2者連続で三振を奪ったが、その後、7点目を与えてコールド負けとなった。

 ベンチ裏で柱にもたれかかって泣いた。「自分の投球から攻撃にリズムを作れず申し訳ない。迷惑ばかりかけたけど、最後まで仲間と野球ができてよかった」。涙をぬぐって声を絞り出した。(照井琢見)