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 ゴルフの全英オープンで、「日本一曲がらない男」が健闘している。24歳の稲森佑貴。安定したティーショットで攻め、初挑戦のメジャー大会を楽しんでいる。

 20日の第3ラウンド。11番と17番で、ロングパットを沈めてバーディーを奪うと、大きな拍手と歓声を浴びた。「メジャーならでは。決めがいがある。気持ちよかった」

 最大の武器は、パットではない。169センチ、68キロの小柄な体から放つ正確なティーショットだ。父の影響で6歳からゴルフを始め、鹿児島城西高2年でプロに転向。2015年から国内ツアーでのフェアウェーキープ率は4年連続日本一を誇る。昨年は73%で、今季もトップに立つ。昨年の日本オープンでツアー初優勝を果たし、今大会の出場を決めた。

 全英のコースは、フェアウェーが狭く、深いラフやブッシュに囲まれている。しかも、海沿いの自然を生かした「リンクス」で、高木がなく、強弱や方向がめまぐるしく変わる風が直撃。「針の穴を通すような気持ちでいかないといけない。風をどう読むか」

 その風もしっかり読んだ。3日間のキープ率71%は平均の59%を大きく上回り、第3ラウンドのキープ率78%は3位。開幕初日は一時3アンダーまでスコアを伸ばし、終盤まで上位に名を連ねた。タイガー・ウッズ(米)や松山英樹らが予選落ちする中、浅地洋佑とともに決勝ラウンドへ。20日は5バーディー、4ボギーの70で回り、通算イーブンパー。「今日は90点。明日は、楽しみながらプレーしたい」と最終ラウンドに臨む。(木村健一)