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(21日、高校野球南北海道大会 北照4―3国際情報)

 「どんな形でもいい。主将のお前が決めてこい」。延長十四回2死二塁、勝ち越しの好機。監督からの言葉に送り出され、北照の伊藤陸主将(3年)は外よりの球を懸命に振り抜いた。二塁手が打球をはじいたのはわかったが、二塁走者が本塁を踏んだことは気がつかなかった。球場の盛り上がりで得点に気づいた時には、自然とガッツポーズをつくっていた。

 九回裏に適時打で同点とされた時、伊藤主将は「北照らしい展開だな」と思った。春の練習試合から最終回に追いつかれる展開が続いていたからだ。その経験がこの場で生きた。気持ちを切らすことなく、仲間に「まだ終わっていないぞ」と言葉をかけ続けられた。

 75人の部員の中で、昨夏の甲子園で唯一ベンチ入りし、甲子園の土を踏んでいる。試合前の準備が道大会よりも早いことなど、甲子園での経験を伝えていくという。「昨年果たせなかった甲子園1勝の夢を果たす」と意気込んだ。(原田達矢)