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(21日、高校野球福島大会 光南6-0原町)

 光南打線を五回まで被安打1、1失点に抑え、好投を見せた原町のエース田中和也君(3年)が六回、急に調子を崩した。

 得意な球種はカーブ。その決め球がストライクゾーンに入らない。「光南の打者はボール球には手を出さない」。そう分かっていたからこそ、焦った。「とにかくストライクを――」。見透かされたように高めに浮いた直球を狙い打ちされ、4連打を浴び、気が付くと4失点。勝負が決まった。

 その後も1人で投げ抜き、投球数は115球。九回表2死で打席が回ったが、バットは空を切り、試合が終わった。バットを握りしめたまま、宙を仰いだ。「『悔いは残っていません』と言いたいんですが、今は悔いだらけです」。悔しさで声が震えていた。(三浦英之