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(21日、高校野球滋賀大会 綾羽10-4八幡工)

 「絶対にセーフになって追いつく」。1点を追う八幡工の四回2死二塁の場面。代走の図司(ずし)祐麻選手(3年)は次打者の内野安打の間に迷わず三塁を蹴った。だが本塁でのクロスプレーはアウトとなった。

 身長163センチ。ベンチ入り選手で最も小柄だが脚力には自信があった。練習では外野のポール間の10本ダッシュを手を抜かずに走った。努力は認められ、代走の切り札を任せられた。

 交代後は三塁コーチとして、誰にも負けないという、よく通る大きな声で「まだいけるぞ」と仲間を鼓舞した。チームは八回、応えるように3点をかえす粘りを見せたが敗れた。

 高校球児としての生活について「支えてくれる周りの人への感謝を学んだ」と振り返った。そして「後輩たちの代は部員も多く、実力もあって甲子園が狙える。一歩ずつ成長していってほしい」と夢を託した。(安藤仙一朗)