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(21日、高校野球京都大会 京都共栄5―1洛東)

 洛東の角田(かくだ)裕悟監督(35)はこの日、黒い特別なスパイクに足を通した。20年以上前のもので夏の公式戦のときだけはく。歴代監督から受け継がれてきた「伝統の靴」だ。

 角田さんが受け取ったのは3年前。「はいてくれへんか」。その年の京都大会の数日前、洛東部長で5月に府高校野球連盟理事長に就いた米川(よねかわ)勲さん(54)から渡された。

 米川さんも北嵯峨の監督時代に20年ほど京都大会ではき続けた。北嵯峨の先代監督で、府高野連前理事長の井上明さん(61)から引き継いだ。

 「思いも引き継いで、高校野球の魂みたいなものを感じる」と角田さん。チームは5年ぶりに16強まで勝ち上がった。「次の夏はさらにいい舞台ではけたらいいね」。試合後、丁寧に靴袋にしまった。(高井里佳子)