[PR]

 ウクライナで21日、一院制の議会(定数450)の選挙があった。出口調査によると、コメディー俳優としての知名度を生かして今春の大統領選で圧勝したゼレンスキー大統領の新興政党「国民のしもべ」が躍進し、第1党になるのが確実な情勢だ。単独で過半数に達するかは不透明で、同様に初の議会入りとなる新興政党に政権参加を呼びかけている。

 ゼレンスキー氏は同夜、記者会見し「人々の期待を裏切らないことが優先事項」とする一方、「戦争を止め、我々の捕虜を帰還させる」とも話し、東部を占拠する武装勢力の後ろ盾となっているロシアとの交渉に意欲を示した。

 キエフ国際社会学研究所など複数の調査機関が比例区を対象に合同で行った出口調査では「国民のしもべ」が44・2%。ロシアとの関係改善を主張する「野党プラットフォーム『生活』」の11・4%を引き離した。3、4位にはゼレンスキー氏と同じく親欧州路線のポロシェンコ前大統領の「欧州連帯」が8・8%、チモシェンコ元首相の「祖国」が7・4%で続いた。

 ロシアが一方的に併合し実効支配する南部クリミア半島や親ロシア派が占拠する東部の一部地域では投票が行われておらず、選出されるのは定数450のうち424議席。225議席が決まる比例区で「国民のしもべ」の議席は120前後になる見通し。他の199議席は小選挙区で決まる。(キエフ=喜田尚)