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 岡山県津山市の中国自動車道で2017年、大型トラックがスペアタイヤを落とし、これがきっかけでトレーラーが横転して路肩にいた母娘が死亡した事故で、県警は22日、トラックを所有する運送会社「ムロオ」(広島県呉市)の松江営業所(松江市)の女性所長(48)を業務上過失致死の疑いで書類送検し、発表した。容疑を認めているという。

 事故は17年10月18日午後8時15分ごろ、津山市の中国自動車道上り線で発生。スペアタイヤ(重さ約90キロ、直径約1メートル)に軽乗用車が衝突。乗っていた歯科技工士の中村美香さん(当時49)=広島市=と長女の亜美さん(同21)=岡山市=が路肩に避難していたところ、同じタイヤに乗り上げて横転したトレーラーにはねられた。

 県警によると、タイヤは事故直前にトラックから落ちたもので、タイヤを固定する金具がさびて破断していた。当時、スペアタイヤの固定状態を確認する法的義務はなかったが、県警は、道路にまく凍結防止剤の影響などで金具がさび、タイヤが落下する可能性を営業所長が予見しながら、点検や整備を怠っていた疑いがあると判断した。

 事故を受けて昨年10月から、使用者に対し、スペアタイヤの3カ月ごとの点検が義務づけられた。

 また県警は22日、大型トラックの運転手(46)とトレーラーの運転手(49)についても、自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の疑いで書類送検するなどした。(榧場勇太)