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 今年上半期(1~6月)に全国で起きた75歳以上の運転者による交通死亡事故は172件で、昨年同期より50件(22・5%)減った。運転免許保有者10万人あたりでみても3・1件と、昨年同期の4・1件から減少した。警察庁が22日発表した。

 4月に東京・池袋で母子がはねられ死亡するなど、高齢ドライバーによる重大な事故が後を絶たない。警察庁は「安全運転や、無用な運転はできるだけ控えることへの意識が高まってきているのではないか」としている。

 今年上半期の75歳以上による死亡事故は全都道府県で発生し、栃木の9件が最も多く、北海道、新潟、三重、岡山の7件と続く。

 死亡事故のうち、原付きや自動二輪を除いた自動車の運転中に起きた149件について人的な要因を見ると、「操作の誤り」が3割強の50件を占めた。漫然運転や脇見など「前方不注意」が41件、後方をよく見ないなど「安全不確認」が22件。操作の誤りの具体的内容は、ハンドル操作ミス23件、ブレーキとアクセルの踏み間違い17件。ブレーキとアクセルの踏み間違いは全体の11・4%にのぼり、75歳未満の場合の0・7%と比べ、特に目立つ。池袋の事故も、踏み間違いが原因の可能性がある。

 一方、今年上半期の交通事故死者は全体で1418人。年間で3532人と過去最少を更新した昨年の同期より185人(11・5%)少なくなっている。(編集委員・吉田伸八)