うねる「れいわ」、ぶれない代表 永田町の論理変えるか
政治部・河合達郎
取材考記 政治部・河合達郎
このうねりは何だろう。20日夜の東京・新宿。4月に立ち上がったばかり、法的に「政党」とさえ認められていない政治団体「れいわ新選組」による参院選最後の訴えを取材し、その熱量に驚いた。
「さんざん踏みつけられ、もう死にたいと思いながらも、最後のチャンスはないかと思ったときに参院選があった。だから託してくれたんでしょ?」
山本太郎代表が言葉を投げかけるたび、詰めかけた聴衆は熱烈な拍手で応える。ステージに仕立てた大型トラックの荷台の前は身動きが取れないほどごった返し、約50メートル先のデッキですら何層もの人垣ができた。
山本氏の街頭演説を初めて取材したのは昨年9月。東京選挙区を地盤とするはずなのに、なぜか、埼玉県朝霞市の駅前にいた。
いまとなっては、それが新党…