【動画】戦後74年。思いを託された「モノ」をめぐる、人々の物語=西田堅一、上田幸一撮影

広島の住宅街の中に、74年前の記憶を宿した巨大な倉庫がある。「ここは墓標であり、無言の証言者だ」。そう語り、保全に取り組む被爆者の記憶を紡ごうと、若者が動き始めた。

モノ語る【3】

 「足のふみ場もなかった倉庫は、のこる者だけでがらんとし、あちらの隅、こちらの陰にむくみきった絶望の人と、二、三人のみとりてが暗い顔で蠢(うごめ)き、傷にたかる蠅(はえ)を追う」

 広島の爆心地から、南東へ約2・7キロ。「にんげんをかえせ」と訴えた原爆詩人、峠三吉(1917~53)はここで目にした惨状を、詩「倉庫の記録」に残した。倉庫の名は「旧陸軍被服支廠(ししょう)」(広島市南区)。軍服や軍靴を製造し、被爆直後に臨時救護所となった。

 「ここは大勢の人が亡くなった墓標。『声なき被爆者』として無言の証言をしている」。そう言って、保全を願う被爆者がいる。

やけどの人々「続々と押し寄せてきた」

 45年8月6日。当時15歳の…

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