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 仙台市の地下鉄荒井駅駅舎にある「せんだい3・11メモリアル交流館」で、企画展「貞山堀より愛をこめて ~震災から8年後のふるさと~」が始まった。会場では、朝日新聞社が制作した戦前の貞山堀(貞山運河)の貴重な動画映像が上映されている。

 貞山堀は塩釜湾から阿武隈川河口まで、仙台湾岸に造られた日本最大の運河。伊達政宗の時代から明治にかけて整備され、かつては物流を担った。震災によって貞山堀沿いの光景は一変し、集落の多くは集団移転を余儀なくされた。

 映像は、1938~43年に映画館などで上映された「アサヒホームグラフ」「アサヒコドモグラフ」の1編で、約2分。仙台・蒲生地区などの貞山堀の風景を船上から撮影し、集落の様子なども映っている。フィルムの多くは占領下での接収などの経緯を経て、現在は国の施設が所蔵。朝日新聞が数年前から調査・整理を進めていた。

 昨年12月には蒲生の元住民が集まる場で上映会が開かれ、朝日新聞や東日本放送(KHB)で紹介した。

 企画展ではこの映像のほか、貞山堀にまつわる思い出や、震災後の活動について、人々にインタビューした映像も見られる。10月20日までで、祝日以外の月曜などは休館。入館無料。展示室トークなどもある。(石橋英昭

【動画】宮城県の貞山堀を「日本の運河」と紹介するアサヒホームグラフの映像。1940年ごろ公開された