[PR]

(23日、高校野球新潟大会 日本文理9―0新潟)

 2年ぶりの決勝へ。日本文理を勢いづけたのは2年生の4番打者、中田龍希の一振りだった。初回、1死一、二塁の好機に、今大会チーム初となる本塁打を左翼に放った。

 とらえたのは、新潟のエース笹川拓馬(3年)が投じた真ん中低めの球だ。

 21日の準々決勝、第1試合後に新潟の試合をスタンドで観戦。笹川は「内外角のコーナーをうまく使う投手」という印象を持ったが、この日の第1打席で早くも「真ん中に球が集まっていてチャンス」と見抜く。その通り、甘い球を逃さず、仕留めた。

 前日、大会に入ってから連日励ましてくれた昨年の投手でOBの新谷晴さんから「中田頼む。去年の借りを返してくれ。お前ならできる」というメッセージが届いた。昨年の4回戦、連覇を目指す日本文理が敗れたのが、この日の相手、新潟。1年越しの雪辱に向けて、「絶対に自分のバットで先制する」と心に決めた4番の第1打席だった。

 今大会、全5試合で先制し、ゲームの主導権を握ってきた。「明日も1番の桑原、2番の長坂さん、3番の長谷川がつないでチャンスを作ってくれるはず。自分がかえして必ず先制したい」。2年ぶりの夏の甲子園へ、勝ちパターンを思い描いた。(佐藤瑞季)