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 存廃で揺れた旧都城市民会館(宮崎県都城市八幡町)の解体工事が23日、始まった。仮囲いや外部足場の設置から始まり、管理棟・ホール棟の解体や整地を行う工事は、来年3月中旬まで続く予定。跡地の利用方法は、まだ決まっていない。

 会館は、戦後を代表する建築家の一人、故・菊竹清訓(きよのり)氏が設計し、1966年に完成した。独特の外観を持ち、「メタボリズム」建築運動の代表的建造物とされる。2007年に閉館。市民らの間で保存運動も起こったが、老朽化などを理由に今年3月の市議会で解体が決まった。解体工事費は1億5660万円。

 市は解体に当たり、「会館の記憶を伝承する」として、3件(模型、映像記録、記録誌)の「メモリアル事業」を実施する。

 映像記録と記録誌について市は、会館の保存活用を訴えていた日本建築学会と業務委託契約を結んだ。模型制作にも学会が協力する。記録誌の監修は、解体計画停止を主張する文書を国などに送ったイコモス(国際記念物遺跡会議)が行うという。(神谷裕司)