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(23日、高校野球三重大会 桑名西7―0相可)

 195センチ、101キロの体格を生かし、今大会3本塁打を放った相可の1番打者、村田怜音主将(3年)。高校通算本塁打は25本を数え、今春以降だけで20本を放った。

 小学3年で野球を始め、プロに入ることを目指してきた。いくつかの強豪校から誘われたものの、「地元でたまたま集まったメンバーで上を目指したい」と相可を選んだ。

 入学直後の打撃練習で右肋骨(ろっこつ)を骨折。約9カ月間プレーができなくなり、プロの夢も諦めかけた。復帰後も得意の打撃は振るわず、2年生にして4番を任された昨夏、3試合で9打数1安打と悔いが残った。

 昨冬以降は連日500回以上バットを振り込み、迎えたこの夏。1、2回戦で計3本塁打を放ち、「ようやくこの夏で成果が出てきた」と感じていた。

 一方で桑名西の投手陣はビデオを見ながら村田主将を分析。先発を告げられていた大西一輝投手(2年)は「長身なので、内角の厳しいコースや低めを徹底的に突こう」と決めた。第2打席に自信がある内角の直球で見逃し三振に打ち取るなど、3打数無安打に抑えた。

 「調子は悪くなかったけれど、相手の方が上だった。悔いはない」と振り返る村田主将は卒業後、一度は諦めかけたプロを目指して大学に進むつもりだ。(大滝哲彰、森直由)