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(23日、高校野球京都大会 龍谷大平安6―4塔南)

 「負けてたまるかー」。4―4で迎えた九回表、攻撃に入る龍谷大平安の応援席で大合唱が起こった。同校野球部出身のシンガー・ソングライター佐々木清次(せいじ)さん(55)の曲だ。

 1死二塁で3番打者の三尾健太郎君が打席へ。3、4回戦は無安打と苦しんできた。五回には外野からの中継を悪送球し、失点につながった。この試合中、原田英彦監督に「暗い」と声をかけられた。「龍谷大平安の3番」というプライドを捨て、「来た球を打つ」という初心に戻った。

 2球目。低めの変化球に反応した。崩されたが、右前に運んだ。二塁走者がかえり決勝点となった。八回裏、1死二、三塁のピンチを抑えたエース野沢秀伍君を「早く打って楽に投げさせてあげたい」という思いも実った。

 原田監督は「選抜大会から一番伸びてる。ここっちゅうところでよく打った」と評価。延長サヨナラ勝ちだった4回戦に続いての辛勝には、「元気と負けん気が足りない。しんどいね」と首をかしげた。(内田快)