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(23日、高校野球埼玉大会 春日部共栄6―0武南)

 九回表1死、武南の3番打者小沢伸二君(3年)の打球は一塁ゴロ。絶好調だった夏が終わった。

 初戦の2回戦から全て先発で出場した。この日の先発9人のうち3年生は小沢君だけ。後輩を引っ張る気持ち、サポートに回った他の3年生への感謝の気持ちでバットを振り、4回戦までの3試合で12打数9安打6打点。チームを鼓舞してきた。

 だがこの日は無安打。春日部共栄のエース村田賢一君(3年)の速球と曲がりの大きいスライダーに苦しんだ。「やっぱり王者は違うな」と感じさせられた。

 サッカーの強豪で知られる武南。野球部の専用グラウンドはなく、中庭の駐車場や近隣の野球場で練習を重ねてきた。「工夫すればできる。不利だと思ったことはない」と小沢君。今大会はDシードの松山を破るなど6年ぶりの16強入りを果たした。試合後の表情は晴れやかだった。(宮脇稜平)