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(23日、高校野球三重大会 暁5―4三重)

 1点差に迫った九回、2死満塁。三重の土井拓海選手(3年)は期待を一身に背負って打席に入るが、応えられなかった。

 昨夏は初戦敗退。自責の念に駆られ、球場を去ったその日から次の夏だけを見据えて練習した。休日も納得がいくまでひたすらバットを振り、185センチ、92キロと体はチームで一番大きくなった。本塁打は高校通算で41本を数え、誰もが「主砲」と呼んでくれた。

 暁との試合では三回に本塁打を放ち、絶好調のはずだった。「皆が期待して、回してきてくれた」最後の打席で倒れると、届かなかった一塁上で崩れ落ち、整列が始まってもしばらくぼうぜんとしていた。