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 交通事故でほぼ全身が動かせなくなる障害を負いながら、訪問介護事業を立ち上げた人がいる。埼玉県春日部市の山口和宏さん(39)。絶望から脱し、自らの人生を取り戻した。経験を社会に還元できたら――。こんな夢を抱いている。

 友人の車に同乗していて事故に巻き込まれたのは18歳のとき。頸椎(けいつい)を損傷し、首から上しか動かせなくなった。電動車いすでの生活。「周りに迷惑かけちゃいけない」と自宅に引きこもった。「死ぬまでこんな生活か」と絶望した。

 こんなさなか、母親が交通事故に遭い、介助は家族頼みからヘルパーを雇う生活に。1日の計画を立て、伝える必要に迫られた。すると、忘れていたことを思い出した。

 「自分で決め、行動すれば生活は楽しくなる」

 25歳。これが転機となった。

 利用者の立場から、夜間に介護…

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