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 世界文化遺産に登録が決まった「百舌鳥(もず)・古市古墳群」(大阪府)について、日本考古学協会など考古学や歴史学でつくる14学協会の代表が23日、大阪市内で記者会見し、一体的な保護対策や公開、学術的な名称の併記などを要望した。

 構成資産のうち中核となる複数の巨大古墳は宮内庁管理の「陵墓」で、一般に公開されていない。また、それらは「仁徳天皇陵古墳」などの名前で推薦されたが、学術的に被葬者の多くは確定していない。

 学会側は「陵墓の多くでは宮内庁管理地と外側の民有地や史跡に分かれ、全域を統一的に保存するシステムは構築されていない。名称も、学術的に認定されたような先入観を世界に与えてしまう」と問題視。①構成資産の十分な保存・管理と公開を原則とした活用②刊行物や教育文化施設での学術的な観点に基づく名称の併記、などを求めた。(編集委員・中村俊介