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 第101回全国高校野球選手権京都大会の準々決勝はわかさスタジアム京都(右京区)で2試合があり、前回優勝の龍谷大平安と前回準優勝の立命館宇治が4強入りを決めた。龍谷大平安は九回の集中打で粘る塔南を振り切った。立命館宇治は、選抜大会に出た福知山成美との激しい打ち合いを制した。

ダブル主将、互いに感謝 福知山成美・小橋翔

 八回表1死満塁のピンチで、福知山成美の小橋翔大(しょうだい)君の体力は限界だった。122球目。この回2巡目の7番打者に右前にはじき返され、八回だけで5失点目。2点差をひっくり返された。しかし、右翼手からのダイレクト返球で、二塁走者はタッチアウト。長い守備が終わった。

 3点を追う展開になり、本塁カバーに入っていた小橋君は中腰でひざに手を当てたまま動けなかった。仲間に背中を抱かれ、ベンチに戻った。

 先発投手は初回に3点を先取され、なお1死三塁のピンチ。ここで小橋君に交代した。いけるところまで先発が投げ、継投する作戦だった。

 交代が思った以上に早く制球が定まらない。死球に続き、左前安打を許してさらに1点を加えられた。二回からは制球が安定し、六回まで無失点。直球やスライダーがコースに決まり、打ち取った。

 チームは2人主将制。小橋君が投手をまとめ、二塁手の岡田健吾君が野手をまとめる。試合での主将は岡田君だ。

 昨夏では4回戦で西舞鶴に3―4で惜敗。「おれ、キャプテンするわ」。小橋君は帰りのバス乗車中、座席の離れた仲のいい岡田君にLINEのメッセージを送った。すぐに届いた返事は「おれもする」だった。投票でも接戦になり、ダブル主将が誕生した。

 選抜大会では初戦で敗れたが、小橋君は好投した。球のキレを磨き、春夏連続の甲子園をめざしたが、かなわなかった。試合後、「ありがとうな」と岡田君に言うと、すぐに「ありがとう」と返ってきた。(高井里佳子)