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 第101回全国高校野球選手権高知大会の第5日は23日、高知市の県立春野球場で2回戦3試合が行われ、8強が出そろった。

 第1試合は、高知西が五回に2点を先制。九回には三塁打などで1点を奪い競り勝った。土佐は七回に同点に追いついたが、及ばなかった。

 第2試合は、高知が二回に一挙13得点するなど安芸に5回コールド勝ち。3投手の継投は、無安打で計10三振を奪った。

 第3試合は、高知東が延長十回に1点を先制するが、その裏に高知高専も同点に追いつき、タイブレークに突入。両校の主戦は規則により延長十五回で降板した。高知東が延長十六回に7得点し試合を決めた。

成長234球 15回無念の交代 高知高専・岩室投手

 高知高専の主戦岩室響(3年)は234球を投げきり、1―1の同点のまま延長十五回でマウンドを降りた。高校野球特別規則では、1人の投手が投げられるイニングは15回まで。十三回からのタイブレークも無失点に抑えた。「まだ投げられたので悔しい」

 九回まで高知東の主戦島田龍二(同)と無失点の投手戦を演じた。岩室は180センチの長身から、120キロ台後半のキレのある直球と100キロ以下のカーブで緩急をつけ、高知東打線を翻弄(ほんろう)した。

 昨年までは体力には自信がなく、先発しても5回が限界。中盤以降は球速が落ち、球も荒れた。転機は宿毛に敗れた昨夏の高知大会1回戦。タイブレークに突入したが、当時の主戦が十四回まで投げ、4失点に抑えた。「エースの風格ってこういうものか」

 新チームで長田昌太郎監督から「エースなら完投する力をつけろ」と指導された。昨夏の西日本豪雨ではグラウンドが流され、今年3月までグラウンドが使えなかった。その分走り込みを強化した。

 試合は終盤、先頭打者を四球で歩かせるなど何度もピンチを招いた。強いストレスのなか、「仲間が点を取ってくれる」と信じた。9回より長いイニングを投げたのは初めてだった。十六回は交代した投手が打ち崩され、7点を奪われて敗れた。だが岩室は「200球以上投げたことも、言われるまで気がつかなかった。成長できた」と熱戦を振り返った。=敬称略(加藤秀彬)