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 日本の暑い夏に「怖い話」で涼風を送り込んできた怪談家の稲川淳二さん(71)。その原点は、亡くなった母にあるといいます。「お袋が語った怖い話はね、ぜーんぶ頭の中に入ってんの」と稲川さん。母にまつわる笑い話、切ない思い出……。ユーモアを交え、語ってくれました。

いながわ・じゅんじ 怪談家。1947年、東京・渋谷生まれ。工業デザイナーを兼業。「稲川淳二の怪談ナイト」は27年目になり、観客動員数は延べ57万人、語った怪談は460話に。

 つーってふすまが開くと、青白い手がぬぅっと出てきて、黒い毛がざざざざーっと……。

 我が家は古い日本家屋でね。夜、2階の暗い座敷で布団に入ると、お袋が、弟との布団の間に座るんだ。オレンジ色の豆電球だけがうすーくついていてね。横たわった俺からお袋の方を見ると、ちょうど逆光のシルエットになっていて、そんな状態で、着物姿で髪が少し乱れたお袋が話し始めるんだ。

 弟がね、「おっかねぇ、おっか…

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