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 第101回全国高校野球選手権山梨大会(朝日新聞社、県高野連主催)の決勝が24日、甲府市の山日YBS球場であり、山梨学院が東海大甲府を5―4で破り、4年連続9回目の優勝を決めた。春夏連続の甲子園出場となる。決勝は一進一退の攻防となり、山梨学院が少ない好機を生かし、再三の好守で東海大甲府を振り切った。全国大会は兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で8月6日に開幕する。

決勝は4番、気合の3安打 山梨学院・菅野秀斗選手

 山梨学院の菅野秀斗選手(3年)は「4番」として決勝に臨んだ。いつもなら試合当日の朝に発表される打順は、すでに前日告げられていた。

 初戦は4番、準決勝までの3試合は2番だった。「4番で決勝に出場できる」。闘志を燃やし、前日夜と当日朝、素振りをして気合を入れた。10歳上の兄には「3本打つ」と連絡。結果は宣言通りだった。

 一回裏は内角に入った直球を完璧にとらえ、右越えの先制2点本塁打。逆転されて迎えた三回には、同点に追いつく適時三塁打を放った。再び勝ち越され、1点を追う六回には中前安打で出塁し、スクイズで本塁へかえり同点のホームを踏んだ。

 秋の県大会決勝で東海大甲府に敗れた。エースの加藤匠主将(3年)を打ち崩せなかった。それから「加藤対策」を徹底し、マシンで打ち込んできた。冬には吉田洸二監督の故郷・長崎県で約1週間の合宿。「あのきつい合宿を乗り越えたことが自信になった」

 二塁の守備でもピンチを救った。六回表、勝ち越された後の1死満塁。二ゴロに飛びつき、遊撃手の小吹悠人選手(2年)へ送球。一塁走者と打者をアウトにして併殺で切り抜けた。七回にも二遊間で併殺を決め、得点を許さなかった。

 二塁打が出ていれば「サイクル安打」だった。「試合後に知りました。気づいていれば最後の打席、思い切り振ったかも」と笑った。今春の選抜、甲子園で本塁打を放った。「夏は1試合2本は打ちたい」。勢いのまま甲子園に乗り込む。(玉木祥子)