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 食物アレルギーがある子どもでも安心して給食が食べられるよう、大阪府箕面市が1月から、小中学校全20校約1万2千人分の給食のおかずに卵、乳、小麦などの代表的なアレルギー源を使うのをやめた。安全を最優先した取り組みで、文部科学省によると、全国的にも珍しいという。

きっかけは東京の事故

 5月下旬。箕面市桜6丁目の市立南小学校の5年1組の教室で「いただきます」の声が響いた。この日のおかずはミネストローネとポテトサラダ。サラダは卵抜きのマヨネーズ風調味料を使用。マカロニは米粉で作った。「おいしい」。児童らは次々おかわり。容器は空になった。

 記者も食べてみた。サラダの味はマヨネーズ使用のものと変わらない。マカロニはぷりっと歯ごたえがある。以前は溶けて形が崩れたので、ゆで時間を短くし、水で冷やしてから鍋へ入れた。調理主任の尾崎阿実さん(31)は「試行錯誤を繰り返し、『前よりはおいしくできた』と話し合いながらやっています」。

 「低アレルゲン献立」と名付けた給食を導入したきっかけは、東京都調布市の小学校で2012年、誤ってチーズ入りチヂミを食べた児童が亡くなった事故だ。

 当時、箕面市は給食を中学校に拡大するための準備中。アレルギーがある児童・生徒でも安心して食べられるようにできないかと検討を始め、府内の保育園で卵や乳を使わない給食があると知った。「保育園と学校では規模が違い、最初は難しいと考えていた」と市教育委員会学校給食室の白井晃世担当室長。それでも実現の道を探っていったという。

 主な除去対象は、特に留意が必…

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