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(24日、高校野球岐阜大会 岐阜各務野5―2中津商)

 悪くない立ち上がりだった。中津商の先発・松川文哉君(3年)は、丁寧に低めをついて一回と二回は三者凡退の上々のスタートだったが、三回、岐阜各務野の先頭打者が初球をバントし、内野安打に。「警戒はしていたがペースを崩された」。その後3連打を浴びて2点を先取された。

 長野県南木曽町で育った。小学生で野球を始めたが、中学校に野球部がなくバレー部に入部し、主将を務めた。

 だが、「やっぱり野球がやりたい」との思いが強まり、県境をまたいで隣接する中津川市の中津商に入学した。

 昨冬は、下半身トレーニングで制球を磨いた。好打者を打ち取る快感がたまらないという。伊藤秀典部長は「バレーで培った肩の柔らかさが投球に生きている」と話す。6月からは背番号1を託された。

 スタンドには地元から大勢の応援団が詰めかけた。試合後、松川君は「シード級の学校は倒せず悔しいが、自分の力は出せました」。(藤田大道)