[PR]

 およそ1億年前から6600万年前の白亜紀後期に、「海の王者」として君臨していったのは、モササウルス類という爬虫(はちゅう)類だった。陸でティラノサウルス類が隆盛を誇っていた時代に、海の生態系の頂点に立ったその姿に迫ってみよう。

 モササウルス類は、恐竜や翼竜とも、海で暮らす魚竜や首長竜とも違い、トカゲやヘビに近い爬虫類と考えられている。

 元々の祖先はトカゲのように4本の脚で歩いていたが、海で暮らすようになって脚はひれに変わっていき、長い尾の先には尾びれができた。泳ぎ回るのに有利なように体も流線形になった。こうした変化は魚竜やクジラの仲間などにも共通する水への適応だとされる。同じ爬虫類の魚竜と姿は似て見えるけれども、食べ物を丸のみできるような柔軟で頑丈なあごの構造などが全く違っていた。

 モササウルス類を研究する小西卓哉・米シンシナティ大教育助教によると、全長は3メートルほどから大きければ12~13メートルまで、いろいろな大きさの仲間がいた。食べ物に応じて歯が鋭くなったり丸くなったりと、様々な形だった様子も化石から確認できる。

 分類上の属名で言うと、モササウルスの他にティロサウルス、プログナソドンなどを含む。大型種は、白亜紀後期の海にいた首長竜や海亀、サメも含めた大きな魚などを食べており、生態系の頂点に立つ「海の王者」だった。一方で小型種は小さな魚やイカ、貝などを食べていたようだ。

 これまでに世界中で見つかったモササウルス類は70種ほどにのぼるが、「おそらく、その3倍くらいはいただろう」と小西さんは推測している。これからも属や種のレベルで、新しい化石の発見がありそうだ。

大型化、世界の海へ

 白亜紀後期の地球は暖かく、世…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

980円で月300本まで有料記事を読めるお得なシンプルコースのお申し込みはこちら