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(24日、高校野球京都大会 京都国際5-1京都外大西)

 同点の八回無死一、三塁。京都国際の2年生の4番打者、早(はや)真之介君が打席へ向かった。自分にいらだっていた。

 ここまでは3打数無安打。四回無死一、三塁の好機で見逃し三振、六回にも見逃し三振を喫した。「ここで打たな、4番やない」

 追い込まれてからの5球目。低めの変化球に体勢を崩されながらも、芯でとらえ中前へ。「どんな体勢でも強い打球を打てるのが自分の持ち味。気持ちで運んだ」。勝ち越し打になり、一塁上で左の拳を突き上げた。

 昨秋から4番に座る。2年生だが、小牧憲継(のりつぐ)監督からは「中軸を任せられる力がある」と高く評価されている。今大会も初戦から4番のはずだったが、開会式前日の練習で左手の人さし指を骨折した。その影響で2、3回戦は欠場。そして4回戦から「指定席」に戻ってきた。

 「自分がチームの柱だという自覚をもち、次も必ず打つ」。けがは完治していないが、その背中は頼もしかった。(辻隆徳)