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 認知症の高齢者らが行方不明になった際の早期発見・保護のために、相模原市は今月から、高齢者に貸し出すGPS(全地球測位システム)端末機を小型化して、事故発生時の家族らの負担を軽くする損害保険をつけたサービスを始めた。GPSを使った高齢者の見守りは全国で広がっているが、端末機とともに保険をつけるのは神奈川県内の自治体で初めての試みという。

 市は認知症の高齢者らが外出して道に迷った時、家族がインターネットなどで居場所を検索できるように、市内在住者を対象にGPS端末機を貸与してきた。昨年度は54人が利用した。

 今回、GPS端末機を縦4・6センチ、横3・9センチ、厚さ1・2センチに小型化し、靴に装着できるようにした。利用料金は生活保護世帯は無料で、市民税非課税世帯が月に420円、その他の世帯が1155円だ。

 新しい機器の利用者に「個人賠償責任危険補償特約」をつける。高齢者が事故を起こして損害賠償責任を負った場合、最大3億円の保険金が支払われる。2007年に愛知県で認知症の高齢者が電車にはねられて死亡した事故では、鉄道会社が損害賠償を遺族に請求する裁判に発展した。市は「万が一の時、家族の負担を軽減できる」。

 申し込みは、認知症の人は住んでいる地区の高齢者支援センター、障害のある人は市の窓口で申請する。問い合わせは市中央高齢者相談課(042・769・8349)へ。(石平道典)