奈良県山添村の山中に2017年8月、レジャー飛行をしていた小型機が墜落し、乗っていた2人が死亡した事故で、国の運輸安全委員会は25日、機長が機体を制御できずに空中分解したことが推定されるとの調査報告書を公表した。
運輸安全委は、機長には操縦に必要な知識や技能がなかった可能性があるとし、経験のない型式を操縦する時には、事前に知識と技能の習得を操縦士に指導するよう、石井啓一国土交通相に勧告した。
事故機は八尾空港(大阪府八尾市)を離陸後、計器と管制官の指示に従って飛行していたが、管制官から指示された経路を外れ、離陸から約18分後に墜落した。
報告書によると、プロペラの回転によって生じる水平方向の傾きを修正する装置が離陸時の設定のままだったため、機体は右に傾きやすくなっていた。目撃情報や部品の散乱状況から、機体は旋回したまま時速約480キロで急降下し、空中分解したとみられる。機首を上げて機体の姿勢を立て直そうとしたときに限界を超えた荷重がかかったため、空中分解した可能性があるという。
機長の総飛行時間は3750時…
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。
この記事は有料会員記事です。
残り:257文字/全文:706文字
2種類の会員記事が月300本まで読めるお得なシンプルコースはこちら
速報・新着ニュース
あわせて読みたい
PR注目情報
※Twitterのサービスが混み合っている時など、ツイートが表示されない場合もあります。
朝日新聞社会部