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 英国のテリーザ・メイ首相(62)が24日昼、下院で最後の首相質問(党首討論)に臨んだ。欧州連合(EU)からの離脱を実現できぬまま3年で職を去るが、「私はたゆまず努力した」と自賛する一方、最大野党・労働党のコービン党首には「離脱協定案に反対し、関心はいつも党利党略だけ。自分を恥じるべきだ」。攻撃の鋭さは最後まで健在だった。

 「党首として辞めるべき時がきたことを受け入れた人間として言うが、今度はあなたが党首を辞任すべき番だ」とも語った。

 離脱問題について、EUとの交渉で自ら合意にこぎつけた、離脱条件を定める協定案が下院で3回も否決されたが、「いい合意だった」と改めて主張。社会の混乱が予想される「合意なき離脱」となった場合には、安全保障上も懸念があると野党議員に指摘されると、「それならば協定案に賛成すべきだった」と反撃した。

 首相としての3年の間に議会で答えた質問数は4500超、140時間を超えたという。故サッチャー氏に続き2人目の女性の首相を務めたことをねぎらわれると、「より多くの女性を議会に送り込む取り組みに自分が果たした役割を誇りに思う。この中には将来の首相もいるはず。きっと1人だけではなく」。今後も一議員としては職にとどまる考えも示した。

 メイ氏はこの後首相を辞任し、その後、与党・保守党の新党首になったボリス・ジョンソン前外相(55)が新首相に就任した。(ロンドン=下司佳代子)