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(25日、高校野球千葉大会 習志野8―1八千代松陰)

 試合は、いきなり動いた。相手のエースが投じたわずか2球目。習志野の根本翔吾君(3年)のバットが、内角に入ってくるスライダーを捉えると、打球は右翼席で弾んだ。

 先頭打者本塁打。どよめきと歓声の中、根本君は右拳を突き上げながらダイヤモンドを回った。「一番良い形で役割を果たせた」

 チームは今春の選抜大会で初回に失点することが多く、夏に勝ち抜くには、序盤の失点が課題だった。そのためには相手の機先を制する攻撃が必要だが、チームは「勝ちたい」という思いが先走り、思うような打撃ができていなかった。

 準決勝の木更津総合戦も、一回表に失点。根本君はその裏に左前安打を放って1点目のホームを踏んだが、その後は無安打。「力んでしまっていた」と言う。

 この日は、小林徹監督からの「攻めの姿勢を」というアドバイスを受けて、力を抜いたシンプルな打撃の基本を意識。狙い球をスライダーに絞ったことが、先頭打者本塁打に結びついた。チームはその裏を無失点で切り抜け、小林監督は「根本の本塁打が守りの良いリズムにつながった」と感謝した。「春を超えるのが最終的な目標」と根本君。選抜大会の決勝で敗れた甲子園を見据えた。(松本江里加)