拡大する写真・図版森田ゆりさん。近著「体罰と戦争 人類のふたつの不名誉な伝統」(かもがわ出版)で、暴力の本質に迫った

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 性暴力の裁判で3月、無罪判決が連続して出た。

 「バックラッシュ(揺り戻し)です。性暴力が一番起きやすい」。そう話すのは森田ゆりさん。40年間、性暴力問題に取り組み、被害と加害からの回復プログラムの開発や政策提言などを行う「エンパワメント・センター」(大阪府高槻市)の主宰者だ。

 森田さんは大学卒業後、1976年にメキシコへ。その後、米国で性暴力への取り組みが進んだ70~80年代にカリフォルニアで被害者支援と暴力防止の法制化に専念した。

 その少し前、米国でフェミニズム運動が展開され、女性らが自分たちの言葉で、生きづらさを語りはじめていた。身近な人による性暴力、夫や恋人からのDVがあることが明らかになっていった。子どもへの性暴力にも光が当たった。

 だが、被害者が権利を獲得していくと、訴えられた人らが支援団体やセラピストをたたき始めた。「力がないと思っていた人が力を持つことへの不安と、既得権を手放すことへの恐れ」と森田さんはみる。

 揺り戻しは性暴力の歴史の中で常に起きてきた、と森田さんはいう。「人権の視点と歴史がどう動いてきたかを見る目。この二つがあれば、反動があってもぶれない」。性暴力で起きやすいのは、「大したことじゃない」と社会が加害者の論理に同調することだ。

 性暴力の言葉の定義は、被害者…

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