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 ゴーグル型の機器を着用して、認知症の人の視覚を仮想現実(バーチャルリアリティー=VR)で体験する授業が、兵庫県尼崎市の県立武庫荘総合高で25日に開かれた。

 朝日新聞社が認知症への理解を進めるために取り組んでいる「認知症フレンドリー講座」で、介護福祉士などを目指す福祉探求科の1年生約40人が受講した。

 講師役の社員から「認知症になると空間把握能力が落ちる」「幻視が見えることもある」と説明を受けた後、生徒たちはVR機器を顔に着けて見え方を体験。階段から落ちそうになったり、自動車の運転中に視界がぼやけたりするたびに、「めっちゃこわい」「うわ、リアル」と口々に声をあげた。

 受講した生徒の一人、吉原杏理沙(ありさ)さん(16)は「認知症には暴言や暴れるというイメージがあったけど、本人が感じている怖さを周りがわかってあげることで、『受け入れられている』という気持ちを持ってもらえるのではないかと思った」と話した。(宮武努)