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(25日、高校野球岩手大会 花巻東12―2大船渡)

 予感はあった。決勝前日、大船渡の柴田貴広投手(3年)は国保陽平監督から肩やひじの調子を聞かれた。だから、試合当日の朝、先発を告げられてもさほど驚かなかった。「自分もチームに貢献したい」。意気込んで試合に臨んだ。

 佐々木朗希投手(3年)からは試合前、「コントロールに気を付けて。楽しんで」と声を掛けられた。

 五回まで低めに変化球を集める丁寧な投球で、本塁打などで失点しながらも被安打3に抑えていた。だが、花巻東打線が一枚上手だった。厳しいコースを突いても見極められ、甘く入った球をとらえられた。苦しい投球が続き、六回につかまった。4点を失い、その回限りで降板。

 試合後、「朗希を甲子園に連れて行きたかった」と泣き崩れた。「2年半、つらいこともあったけど、このチームでやれてよかった」と声を絞り出した。(藤谷和広)