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(25日、高校野球石川大会 津幡3-2輪島)

 輪島の応援席に、先発水口丈翔(たけと)君(3年)の姿を見つめる姉妹がいた。祖母の出口由記子さん(65)と姉の小西美恵子さん(67)。

 出口さんは、水口君が小学生で野球を始めた頃からの「追っかけ」。この日は、「最後の夏にベスト8まで進んだから」と姉の美恵子さんを初めて誘って球場へ駆けつけた。その美恵子さんは人生初の野球観戦。「心臓が飛び出しそう。ドキドキ、ひやひや」

 「これまでの集大成を見せてほしい」と出口さんが願った試合で、水口君は4回無失点と、見事に相手を抑えた。三回裏2死満塁のピンチを切り抜け、ベンチに戻る際には、満面の笑みを見せた。ただ、チームは終盤に逆転され敗退した。試合後、水口君は「野球は一人ではできない。これまで応援してくれた祖母やほかのたくさんの人たちには、ありがとうと言いたい」。

 「丈翔君の一生懸命な姿を見て力が出た」と美恵子さん。出口さんは「たくさん球場に来る機会をもらって感謝です。たくさん楽しませてもらいました」と涙ぐんだ。(三井新)