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 乳がん治療後の乳房再建や豊胸手術のため、人工乳房(インプラント)を使った女性の一部に特殊なリンパ腫が発生している問題で、米食品医薬品局(FDA)は24日、関連があるとみられる死者が世界で33人に上ると発表した。大半を製造するアラガン(本社・アイルランド)に対象製品の自主回収を要請。同社はこれに応じ、販売を停止すると同日、表明した。

 このリンパ腫は「ブレストインプラント関連未分化大細胞型リンパ腫」(BIA―ALCL)と呼ばれ、インプラントの周囲にたまった水分の中にリンパ腫の細胞が現れ、乳房の腫れやしこりなどの症状が出る。表面がざらざらした「テクスチャード」というタイプで起きやすい。回収されるのはこのタイプで、表面がなめらかな「スムーズタイプ」は対象にならない。

 このリンパ腫は国内でも発症が確認されている。早い段階で見つかれば手術で完治が期待できるため、日本の関連学会はインプラントを使った人に対し、2年に一度は画像診断で異常がないか確かめるよう呼びかけている。

 FDAは、乳房の腫れやしこりなどの症状がない人に、インプラントを除去することは推奨していない。