[PR]

 エースの佐々木を登板させなかったことについて、大船渡の国保監督は「私が判断した。故障を防ぐためです」と説明した。痛みはないが、筋肉の張りなどから判断したという。

 賛否はあるだろうが、選手を守るための判断なら、第三者が口を挟むべきではないと思う。

 投球数制限を議論する中で、「毎日一緒にいる指導者に任せて欲しい」という現場の声をよく聞く。「だから投げさせて」と主張するなら、「だから投げさせない」という考え方もあって当然だ。指導者と選手がどう話し合い、どんな準備をしてきたか。それは当人たちにしか分からない。

 投げさせた監督も、投げさせなかった監督も非難されるなら、厳格な投球数制限をするしかない。

 甲子園という夢は破れたが、注目を浴びながら決勝まで勝ち上がった経験は、チームメートにとってもプラスになるだろう。この夏を総括し、次の目標へと切り替える作業も、現場に任せればいい。

 今は花巻東の甲子園出場を祝福し、大船渡の健闘に拍手を送ろう。(編集委員・安藤嘉浩