佐々木の登板回避に地元は 「昨日温存すればよかった」

大久保泰、藤谷和広
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 岩手大会に4試合登板し、圧巻の速球で大会を沸かせた大船渡の佐々木朗希投手。国保陽平監督は故障を防ぐため決勝戦での起用を見送った。「なぜ?」「判断を尊重する」。地元大船渡市や球場では様々な思いが交錯した。

 大船渡市の商業施設では約20人がテレビを囲んだ。主戦が先発しないことが分かると「えっ、なぜ出ないの」と声が上がった。

 かつて高校球児だった商店主(59)は「エースで4番が決勝に出ないなんて。高校最後の試合なのに。がっかりだよ」と納得がいかない様子。35年前に甲子園に応援に駆けつけた男性は(77)は「将来のことを考えて監督が投げさせなかったのかもしれないが、それは高校野球なんだろうか」と不満を口にした。

 「郷土の高校生が頑張っているので、いてもたってもいられなくなった」。大船渡市出身で仙台に住む佐藤時巳さん(74)は午前2時に自宅を出て球場にやってきた。「不安なら、昨日投げさせずに温存すればよかった」と悔しがった。

 「一番近くで見ている監督の判断を尊重したい」。35年前の甲子園出場時に主将だった吉田亨さん(52)は、球場で後輩たちの健闘を見守った。「投げてほしい気持ちはあるが、高校生の体なので、第三者がどうこう言う問題ではない」(大久保泰、藤谷和広)