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(26日、高校野球三重大会 海星6-2菰野)

 海星を勝利に導いたのは、チーム一番の努力家で、「練習の鬼」と称される9番打者の高木智生選手(2年)のバットだった。

 四回、1死一、三塁の好機で打席に入った高木選手は、低くて強いゴロを打とうと考えた。狙っていた外角高めの直球を振り抜くと、勝ち越しの2点適時二塁打になり、塁上で笑みを浮かべた。

 愛知県犬山市の中学に通い、中3の夏休みに海星の見学に訪れた。雰囲気が良く、「下宿してここで野球をしよう」と決めた。

 今春の県大会、津田学園に0―13で敗戦。これをきっかけに、毎朝午前6時半に登校し、タイヤをバットでたたく練習を始めた。下宿先の駐車場では毎晩40分間の素振りを欠かさない。準決勝前日には、菰野のエース岡林勇希投手(3年)の速球対策として、バッティングセンターで170キロの直球を見て目を慣らした。

 打撃だけではなく、持ち味の遊撃の守備でも活躍。八回表には安打性の打球に追いつき、一回転してさばく好守も見せた。「3年生に迷惑をかけないように必死にプレーするだけ。1試合でも多く先輩たちと一緒に野球をしたい」と控えめだった。

 山際大翔主将(3年)は「海星は平成元年に甲子園に行った。令和元年も絶対に進出したい」と話した。(森直由)