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(26日、高校野球京都大会 立命館宇治5―2龍谷大平安)

 1点を追う四回裏、龍谷大平安の水谷祥平主将が右翼線に二塁打を放った。チーム3本目の安打。二塁上でも厳しい表情を変えなかった。好機をつくったが、後続を断たれて攻撃が終わった。

 OBで近所だった現ヤクルトの高橋奎二(けいじ)投手(22)に憧れ、同校を選んだ。2人は中学も同じだ。2年のとき陸上部員として練習中、高橋さんが顧問を訪ねてきた。「HEIAN」の字が入ったジャンパーが格好よく見えた。

 高橋さんは高校2、3年で選抜大会に出場。甲子園のマウンドに立つ姿にさらに憧れた。

 高校に入り、一緒にご飯を食べることも。大会前になると、電話で応援してくれた。最後の夏に甲子園に行けなかった経験から、「甲子園に行くのと行かないで終わるのはまったく違う。お前が主将なんだからがんばれ」。今大会前もこう励ましてくれた。

 帽子のつば裏には「去年を越えろ」と油性ペンで書き込んでいる。昨年より自分を成長させたいという思いを込めた。

 終盤で加点され、チームは焦り始めた。九回裏2死走者なしになると、ベンチでは涙を流す選手も。それでも主将として声を振り絞った。「みんなでつないでくれー」「おれまで回してくれー」。高橋さんの言葉を胸に、主将としてチームを支え続けた。(高井里佳子)