[PR]

 富山大会は26日、富山市民球場で決勝があった。昨夏の決勝と同じ顔ぶれの対戦は、高岡商が富山第一を破って3年連続20回目の夏の甲子園出場を決めた。3連覇は2002~04年の富山商以来。全国選手権は8月3日に組み合わせ抽選会があり、同6日に阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)で開幕する。

応えた「強打の2番打者」 高岡商・井林泰雅選手(3年)

 右翼席に一直線に飛び込む痛烈な打球に、球場がどよめいた。

 四回表2死満塁。1ボールからの2球目のスライダーを高岡商・井林泰雅(たいが、3年)のバットがはじき返す。「打った瞬間にいったと思った」。4点を追加する本塁打にガッツポーズが出た。

 昨夏の甲子園にも7番打者として出場。1回戦で先制の本塁打を放った。昨秋から打順は2番に。監督の吉田真(36)が「強打の2番打者」として、活躍を期待した。

 しかしチームは、昨秋の県大会決勝で富山第一に打ち負ける。北信越地区大会は初戦で敗れた。夏の甲子園出場に向け、井林は冬の間、スクワットなどで黙々と体を鍛えた。素振りは7万本。体重は5キロ増えた。

 だが、今春の県大会は3回戦で完封負け。夏の富山大会のシードを得られず、今夏は1回戦から甲子園を目指すことになった。

 1、2回戦は2桁得点。準々決勝では第1シードの高岡第一を延長11回の末、自身の決勝適時二塁打で破った。この勝利で「チームの雰囲気が一気に変わった」。勢いに乗り、決勝まで進んだ。

 この日の一回、相手の先制点につながるエラーをしてしまう。「絶対に打って取り返す」と臨んだ三回の打席で投前適時打を放ち同点に。そして満塁本塁打。「この1年間、支えてくれた全ての人に恩返しができた」と井林。「強打の2番打者」に成長し、目標の「日本一」の実現に向け、甲子園に乗り込む。=敬称略(田島知樹)