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 受刑者に熱湯をかけてやけどを負わせるなどしたとして、京都刑務所(京都市山科区)は26日、奥風佑太(おくかぜゆうた)看守(32)を特別公務員暴行陵虐と同致傷の疑いで書類送検したうえ、懲戒免職処分にしたと発表した。刑務所によると、「(受刑者に)甘くみられないようにしたり、言うことを聞かせたりするためにやった」と話しているという。

 刑務所によると、看守は3月中旬の夜の見回り中、食器用洗剤の容器(約200ミリリットル)に熱湯を入れ、独房にいた50代男性にその一部をかけ、胸に15日間のやけどを負わせた疑いがある。また同月の見回り中の数日、独房にいた60代男性に容器に入れた水をかけ、土下座や踊り、でんぐり返しを強要した疑いも持たれている。見回りは1人でしており、一部の行為は監視カメラに映っていた。

 ほかに、そうした暴行や強要に気づいていたり、同じ50代男性に歌うよう強要したりしたとして、看守3人を厳重注意の処分にした。上司への未報告や監督責任を問われ、所長(当時)や別の看守ら8人も文書での注意の処分にした。歌うよう無理強いした看守は「会話の延長上で歌わせた」と話しているという。

 50代男性から相談された別の受刑者が看守の一人に訴え、問題が発覚した。

 大竹宏明所長は「信頼を著しく損ねるもので、誠に遺憾。職員の指導を徹底する」とのコメントを出した。