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 「文化部のインターハイ」と呼ばれる第43回全国高校総合文化祭(文化庁、公益社団法人全国高等学校文化連盟など主催、朝日新聞社など特別後援)が27日、佐賀県で開幕した。佐賀市内であった総合開会式では、地元高校生が「蒼天(そうてん)の翼」と題した構成劇を披露。オランダ・中国・韓国から招いた生徒による音楽や踊りもあり、熱演に約1400人の観客から拍手が送られた。秋篠宮ご夫妻も出席し、秋篠宮さまは「参加者双方の交流を深めることを通じて、国の内外に友好の輪を広げていかれることを期待しております」とあいさつした。

↑さが総文についての朝日新聞の記事がまとめてお読み頂けます。

 8月1日までの6日間、全国の高校生約2万人が県内全20市町を舞台に日頃の成果を披露する。演劇や書道、弁論など規定の19部門と、茶道、ボランティアなど協賛4部門の計23部門がある。

 開会式後、佐賀市中心部でパレードがあり、県内外の高校生約1800人が参加。マーチングバンドなどによるにぎやかな演奏で開幕ムードを盛り上げた。(安斎耕一)

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 27日、佐賀県で開幕した「2019さが総文」。佐賀市であった総合開会式では、佐賀県の高校生たちがミュージカル仕立ての構成劇「蒼天(そうてん)の翼」を披露した。未来を想像し、さらに現実を創造していくのは自分たち――。そんな熱いメッセージを込めた。

 ある高校の「落ちこぼれ」と言われているクラスが舞台。文化祭でミュージカルを披露することになったが、やる気を失った生徒たちはまとまらない。脚本を引き受けた女子生徒ミライが、上演に向かって悪戦苦闘する姿を描く。

 内気なミライにとって、想像の世界こそが「真実の世界」。ミライは自分が脚本に書く想像の世界で、クラスメートたちと衝突しながらわかり合い、やがて現実の世界でも、心のわだかまりを乗り越えていく。

 劇中でミライは叫ぶ。

 「イキバ(想像の世界)をつくったのは、そこに逃げ込むためじゃない。現実を変えたかった」

 脚本を書いた、いやどみ☆こ~せいさん(彌冨(いやどみ)公成・佐賀東高校演劇部顧問)は「明るい将来を思い描けず、『なぜこの時代に生まれたんだろう』と話す生徒もいる。未来を想像して、現実を創造していこうというメッセージを込めた」。

 ミライ役を演じた早稲田佐賀高校の平川カノンさん(2年)は「大人たちからは『現実を見なさい』と言われます。でも、劇を演じたことで、音楽と英語を仕事にする夢をあきらめないと決めました」と話した。(上原佳久)