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 内戦による激しい戦闘が続くシリア北西部イドリブ県で、アサド政権軍側によるとされる空爆を受けた現場で撮影された姉妹の写真がメディアやSNSで広がり、注目されている。反体制派の最後の大規模拠点となっている同県では4月末から政権軍と支援するロシア軍による空爆や砲撃が続き、国連によると市民400人以上が犠牲になった。

 AFP通信によると、写真は24日にイドリブ県中部アリハで撮影された。アサド政権軍の空爆で倒壊した建物でがれきに埋もれた姉妹の一人が、生後7カ月の妹のシャツをつかんで支え、男性が姉妹を救出しようと叫んでいる。治療にあたった医師の話では、妹をつかんだ5歳の姉はこの後亡くなり、もう一人の姉は胸部の手術を受けた。妹は頭部に重傷を負った。この空爆で姉妹の母親も死去したという。

 国際NGOセーブ・ザ・チルドレンは、4月以降に激しくなった攻撃で90人の子どもが死亡したとしている。アサド政権とロシアはイドリブ県一帯での軍事作戦は「テロリストを掃討するため」としている。(イスタンブール=其山史晃)