仙台育英、3番手の1年生が好投 乱打戦を断ち切りV
松沢憲司
(28日、高校野球宮城大会 仙台育英15―10東北)
仙台育英は、3番手で救援した1年生の伊藤が3回無失点で乱打戦の流れを断ちきった。15―10の七回に登板すると、最速142キロの直球に多彩な変化球を織り交ぜ3者三振。九回は2死から安打と四球で一、二塁のピンチを招いたが、最後の打者を右飛に仕留めた。度胸満点の投球に、須江監督は「決勝のこの展開で最後まで投げられる。頼もしい」とたたえた。
仙台育英は3年生の大栄と鈴木千、ともに秀光中で全国準優勝の経験を持つ1年生の伊藤と笹倉の4人の継投で戦ってきた。4試合で7回と3分の1を任された伊藤は、無失点で甲子園に乗り込む。伊藤は「憧れの舞台。もっと緊張するかもしれないけれど、絶対に抑えたい」と笑った。(松沢憲司)