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 京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオで35人が死亡した放火殺人事件で、事件3日前に京都に到着した青葉真司容疑者(41)=殺人などの容疑で逮捕状=が、同社の本社やスタジオなどの下見に加え、作品ゆかりの場所を複数訪れていたことが、捜査関係者や地元住民への取材でわかった。動機の解明に向け、京都府警が捜査している。

 捜査関係者によると、青葉容疑者は今月15日、さいたま市見沼区の自宅を発ち、新幹線でJR京都駅に到着。直後から京都府宇治市の本社や第2スタジオ、伏見区の第1スタジオなどを巡っていた。

 青葉容疑者はこの後、事件前日までに、宇治市のJR宇治駅や黄檗(おうばく)駅、伏見区のJR六地蔵駅などの周辺にも姿を見せていたという。これらの場所には、吹奏楽部員の青春を描いた京都アニメーション制作のアニメ「響け!ユーフォニアム」の舞台のモデルとなった場所が多数点在している。

 作品に描かれる駅や道路、コンビニ、川といった街並みを訪ね歩く「聖地巡礼」がファンに人気で、青葉容疑者が通った道もこれらのコースに重なる部分があったという。

 周囲には世界遺産の神社仏閣や博物館などの観光スポットもあるが、捜査関係者によると、青葉容疑者が立ち寄った形跡は今のところ確認されていない。京都府警は青葉容疑者と京都アニメーションの作品とのつながりを示す行動とみて調べている。