見た目はダサいけど 五輪向け「かぶる傘」の意外な効用
佐藤恵子
東京五輪の暑さ対策として、東京都が「かぶる日傘」を製作し、本番に向けて始まったテスト大会で効果の検証を始めた。斬新な見た目がネット上で「ダサい」と突っ込まれるが、その使い心地は。
都心で最高気温が33度を超えた26日。潮風公園(品川区)で開催中のビーチバレーテスト大会で、検証が始まった。日差しが照りつけるなか、会場には両手で案内文を掲げるボランティアの姿。その頭に乗っているように見えるのが、かぶる日傘だ。男女兼用で直径60センチ。傘の内側についたヘアバンドで頭にくくりつけている。
ボランティアは時々、来場者からカメラを向けられていた。男性(55)は「正直、最初は恥ずかしかったけど、かぶると日差しが遮られて涼しい」と評価。「傘は差すという固定観念があるから笑っちゃうけど、自分の姿は見えないから平気になった」と慣れた様子。別の女性(72)も「昔の飛脚みたいで恥ずかしかったけど、意外に涼しくて両手が使えていい」。アルゼンチンからの来場者にも「It’s cool(いいね)」と声をかけられた。帽子と違い、傘と頭の間に数センチのすき間ができて涼しく感じるという。
記者もかぶってみた。ヘアバ…
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