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 第101回全国高校野球選手権宮城大会。泥だらけになりながら白球に飛びつき、バットを振り抜いた球児たち。それでも66チームは頂点に届かなかった――。全力でプレーする姿を一番近くで見ていた監督たちが、敗れた試合の後にメッセージを贈った。

白石工・日下真一監督(46)

 (2回戦6―9迫桜)

 相手に早々と6点を取られて厳しい展開だったが、よく追いついた。これまでのがんばりの成果だ。

 マメができるほど練習でバットを振ってきたのに、結果が出なかった人もいるかもしれない。だが負けは負けだ。足りなかったところが何かある。ただ、結果が出ていないだけで、無駄にならなかったこともある。

 3年生はみんな試合に出してやりたかった。それでも、ベンチから外れても一生懸命、応援してくれた。1、2年生は今日の結果に納得できないと思う。納得できる試合をするために、ふだんの練習に取り組んでもらいたい。=15日、平成の森しおかぜ

仙台城南・角晃司監督(59)

(3回戦/2―3利府)

 毎年、夏に負けて思うことは、「選手の夏を終わらせてしまった」「僕が監督でなかったら勝てたのではないか」ということです。

 もう一つ思うのは、野球の神様は必ずいるということです。野球の神様は褒美と罰を実にうまく使い分ける。がんばったチームには褒美を、いまひとつ努力の足りなかったチームには罰を、必ず与えます。きょうのゲーム、九回2死まで勝っていて、あと一歩のところで負けた。野球の神様に罰を与えられたのです。

 どうしてか。それはこのチームが甘い部分を残したまま夏を迎えてしまったからでしょう。それは選手の責任でもあるし、それ以上に僕の責任であります。

 これからみんな、新しいステージに進みます。それぞれのステージに神様はいて、あなたたちを見ています。気を抜かず、進んでください。=20日、鹿島台中央

登米総産・佐々木和志監督(48)

(2回戦/0―5古川)

 まずはお父さんとお母さんに「ありがとう」と言おう。3年生起立。下級生は3年生の3人に拍手。お前らのために夏は勝とうとがんばった。負けは全部監督である私の責任だ。胸を張って家に帰ろう。下級生たち、来年こそは夏1勝できるようにがんばろう。=16日、仙台市民

仙台工・岩渕正典監督(52)

(2回戦/2―11大崎中央)

 試合どうのこうのではない。一生懸命やったということ。感謝している。みんな胸を張っていい。おつかれ!=14日、石巻市民

登米・成田敬監督(35)

(2回戦/1―8仙台二)

 「悔しい」と泣くお前らを見て、申し訳ないと思った。3年間本気でやらなきゃ、こんなに悔しくなるはずがないよな。

 今まで俺に「なにくそ」って思っただろう。ついてきてくれてありがとう。勝って一緒に喜びたかったけど、残念ながらもう1回試合することはできない。

 でも、負けたからって、やってきたことが否定されるわけじゃない。つらいところで踏ん張りながら、みんな努力してきた。必ず身についたものがある。これから野球以外のところで存分に発揮してほしい。今日の負けを、忘れないでほしい。高校野球を続けてきたことに誇りを持ってな。

 でも、勝ちたかったなあ。もう1回って、きついかなあ……。

 家に帰ったら胸を張って保護者に「ありがとう」と伝えるように。お世話になった分、恩返しをするんだぞ。=16日、仙台市民

名取北・榊良輔監督(31)

(4回戦/1―3柴田)

 惜しかったな。10回戦えば5回は勝てたと思う。相手と力が五分で負けたのなら、それは監督の采配のせいだ。お前らはよく頑張った。投手の高沢は1人でよく投げきったし、打者も狙いが良かった。

 3年生とはいろんなことがあった。野球でも野球以外でも、日々勉強させてもらえたよ。負けていても声が出せるようになっていて、感動した。負けた後もすぐにベンチを引き上げていたのは、みんな精神的に成長したと思う。

 本当に惜しかった。俺も現役の時は最後、接戦で負けた。いつも仲間とお酒を飲みながらその話をする。みんなはまだ飲めないと思うけど、一生語り草になる試合だったよ。=22日、仙台市民

仙台三・佐藤純二監督(45)

 (4回戦/1―4東北生文大)

 これまで怒鳴りつけてきたこともあったし、思ったことを全部、言ってきたつもりだ。それは、みんなに最高な思いをしてほしかったから。本気で優勝を狙っていたことだけはうそじゃない。誰もあぶれることなく、最後までこうしてやってくれたので、先生は誇りに思っています。

 みんないずれ分かるよ、野球は素晴らしい。勝つのは難しいな。だけど最後までやり続けた。これからもそうやってほしい。

 先生はこれを最後に監督をひこうと思っている。最後はおまえらとやろうと思ってたんだ。やれて幸せだった。ありがとう。甲子園へ連れて行けなくて申し訳なかった。後輩たち、先輩の悔しさを晴らしてください。今日から頑張って動くんだぞ。じゃあ3年生は最後、握手して終わろうぜ。=23日、仙台市民